企業に勤めていると、避けて通れないのが「人事異動」。
新しい環境で仕事をすることは、慣れるまで多少なりともストレスがかかりますよね。
新しい業務内容、新しい人間関係。
その中で自分の役割を見出すのは、私の中で時間のかかる作業であり、ストレスを感じるものでした。
異動後に上手くいく人と、そうでない人との違いは何でしょうか。
業務内容を覚える早さ?
自分の居場所を見つける力?
これは、「人間関係を築く力」と想像される方も多いと思います。
新しい環境でいきなり人間関係で失敗したら・・・
メンタルの強くない私にとっては、「お先真っ暗だー!」と大慌てするくらい、ダメージの大きいことです。
新しい環境で人間関係を構築するのに、誰でもできる、一番大事なことがあります。
それが平本式で言うところの「白紙で共感」です。
人はつい、異質なものに目が向きがちです。
異動先にあるものは、異質なものだらけ。
もしかしたら、「正したい」と思うような習慣や言動も目に付くかもしれません。
特に、部下を評価する立場にある方は、評価目線が習慣になっているので、「こうあるべき」という姿に対するギャップが目につきやすいのではないでしょうか。
私が以前異動した時のことです。
業務内容は変わらない、チームの異動だったので、違いが目につき、
これはこうあるべきでは?なぜやっていないのか?
ということが気になってしまうことが多くありました。
ですが、それをそのまま口にしてしまうと、相手は「こっちは前からそうなんだから、新しくきた人が背景も知らずに余計なこと言わないでほしい」と思うかもしれません。
異動とは、
という目的ももちろんあるのですが、元からいる人にとっては、いきなり自分達の慣れ親しんだ方法を否定されることは、「何も知らない人なのに」と不満に思うのも仕方がないことだと思います。
このような、ついついやってしまいがちな失敗を防ぎ、軋轢を生まないために、まずは相手を知ることから始めたい。
その時に役に立ったのが「白紙で共感」でした。
これが身についていると、信頼関係を構築するスピードが圧倒的に早くなります。
しかも、行動や連携を側から観察しているだけでは見えなかった、
といったことの原因がどのようなプロセスから生まれてしまうのかが話の中から見えてきて、側から見ていただけでは気づかなかった、課題の本質や解決策がわかるようになりました。
平本式の技術を身につける前は、「人の話を聞くためにわざわざ時間を費やすこと」を負担に思っていましたが、実践するようになってわかったことがあります。
それは、
「人の話を上手く聴けると、実は課題解決のために一番早い方法だった」
ということでした。(しかも平本式では相手が気持ちよく話した状態で、話を短くする方法まで教わりました)
全ての結果は行動から生まれ、行動は意識から生まれます。
その意識を話から知っていけるので、課題の本質がわかるようになるのだと思います。
ついつい異質なものが気になってしまう異動後は、「白紙で共感」で信頼関係構築も、本質的な課題の発見も、すんなりスムーズにできるようになる!と意識しながら、ダメ出ししそうになる口を閉じている私です
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