平本式で、さまざまなコースの講師を担当する梶谷希美さん(のんちゃん)にインタビューを行いました!
「参加した当初は、未来+が描けなかった」そう語るのんちゃん(梶谷さんの愛称)。公務員という安定した仕事を辞め、独立・起業し、先生塾開講、未来学園HOPEの立ち上げ、出版、ライブ…と様々なチャレンジに至るまで、そして、途中の葛藤を乗り越えてきたプロセスで何があったのか、「人生の主人公」「自己受容」「仲間」というテーマで、3回にわたって記事をお届けします。
(聞き手:佐藤李香)
プライベートでは歌うことが趣味。
続いてのテーマは「自己受容」です。
チャレンジの土台になる部分ですね!
かく言う私も、元々は自己肯定感が低かったので…自己受容はできていませんでした。
前回のインタビューでもお話ししたように、プラスの未来が描けないタイプでした。
そうなんですか?意外ですね。
「20歳までには死にたい」とよく口にしていましたね。いじめを受けて、2ヶ月ほど登校拒否をしていたこともあります。
カウンセリングセミナー4日間でずっと蓋をしていた過去を思い出したのですが…。
子供の頃、母親からずっと「あなたは性格が悪い」と言われ続けていたんです。
というのも、姉が発達障害で、「あいつの妹だろ」と姉の同級生にからかわれたり、私自身も話が通じない姿にイライラして、母に隠れて姉に意地悪をしたり、馬鹿にしていました。
でも母は、私が姉に意地悪をしていることを知っていて。
「あなたはテストができても、先生から褒められても、とにかく性格が悪いからいつか人を騙す側になる。お姉ちゃんは人を騙すようなことはしないよ。まったく、あなたは性格が悪いんだから」と繰り返し言われていたんです。
だから、自分の中で「私は性格が悪い。努力しなければ人に役立つ存在でなければ、私は存在価値がない」とずっと思っていました。
カウンセリングセミナーで平本さんにセッションしてもらった時に、お姉ちゃんに「ごめんなさい」と言えて…。
「本当は褒めて欲しかった、頑張っている自分をわかって欲しかった」という自分を見つけて、いろんな側面から自分を受容することができたんです。
それまで、蓋をしていて、向き合ってこなかった過去だったので、とても深い体験でした。
高校、大学と進学し、友人や人との出会い、歌との出会いを通して、「死にたい」という気持ちはなくなり、教員として、かなり頑張っていたものの、それまでの私は、どこかで周りの人を見下すようなところがありました。例えば、「頑張っていない人は認めない」とか、周りの先生たちに対して「こんな先生たちがいるから、学校がひどくなる。子どもたちが可哀想」というような感じです。
心の奥底で自己否定して、自己受容できていなかったから、周りの人のことも責めてしまっていたのだと思います。
自己受容ができてからは、パーーーっと未来が開けて見えてくるような感覚がありました。
その先に、「独立して先生塾をしよう!」という夢につながりました。
そうなんですね!
「教員からの起業」ということに不安はありませんでしたか?
迷いはありましたが…ちょうどその頃から、発信を求められる機会が増えていったんですよね。
セミナーの登壇や、ビジネス系のコンテストで上位の成績がとれたことも自信につながりました。
追い風を感じたんですよね。教員だと行動の幅が限られてしまう、ということもあり退職届を出しました。
更に最近では、「未来学園HOPE」という教育コミュニティも立ち上げましたよね。
そうですね。「先生塾」をやっている中で感じた葛藤がありました。その想いを、色んな人に「教育のプラットフォームを作れたら、きっと公教育は変わる」と語り始めたことがきっかけです。
とにかく言うだけ言ってみよう!と続けていくうちにある一人の方が、「一緒に動いてくれそうな人に繋げるよ」と言ってくれて。
そうしたら「今すぐ動け!」みたいになって。(笑)
自分の中では「今すぐ?!できるのかな」と言う感覚もあったんですけど、この波に乗らなかったら後悔するだろう、と言う想いがあって。駆け抜けるように準備していきました。
自分で決意して語っていたら、チャンスが向こうから来たんですね。
はい!最近はそっちばかりですね。
ただ正直、未来学園HOPEは、立ち上げの頃、正直きつかったですね。
立ち上げを発表してから2日間、プレッシャーで寝込んでしまって…立ち上がれなくなっちゃいました…。
どうしてですか?
まだ、何も形がないまま、とにかく「立ち上げる」と発表して、想いに賛同してくれた方は有料会員として申込をしてくれました。形になっていない未来に対して、投資してくれたお金があるという状況に、私が立派な何かをしなければ、詐欺のようになって終わるかもしれないという重圧に苦しくなってしまい…物理的に立ち上がれなくなりました。
そんな心境だったんですね…その状態から、どう乗り越えたのですか?
最初は、とにかく泣いたら、少しスッキリしました。自分の心が落ち着いてリソースフルになってくると、「泣いてる場合ではない、やれることやらなきゃ」という感覚になっていきました。
ただ、動き始めても、しばらくは苦しかったです。「言ったことはやらなきゃ…」という感覚で進めてしまっていて、それを見かねた人たちが集まって来てくれて、「大丈夫?」「一緒にやろう」と…手を差し伸べてくれる仲間が増えていきました。一緒にやってくれる方たちのおかげで、なんとか前に進められて、とてもありがたかったです。
のんちゃんの話を聞いていくと、チャレンジをする度に「自分の内面に向き合う」という言葉が出て来ますよね。
そうですね!
自己受容できていない時は前に進めなくなってしまうので、自分の内面に向き合って自身を整えることは特に意識していますね。。
なぜ自己受容できないと進めなくなってしまうのですか?
チャレンジって全て身勝手なんですよ。極端な言い方かもしれませんが、そう考えるのが妥当だと思います。
私は「教育革命をする」と言っていますが、別に、誰かに頼まれてやっているわけではない。「私がやりたい」という気持ちで、だから勝手にやっていることなんです。
その勝手な自分にOKを出せていないと「自分なんかで良いんだろうか…」「失敗したらどうしよう…」「周りに何か言われたらどうしよう…」という考えに囚われてしまう。
正直、私自身も、「チャレンジしよう!」と言って出来ていないこともたくさんあるのですが…その中でできた時というのは自己受容ができている時だと思いますね。
自己受容が出来ていると、どの様になるのですか?
そもそも、アドラー心理学の幸せの三原則(自己受容・他社信頼・貢献感)は、相互に補完しあっているので、一つでも切り離すことはできません。自己受容が出来ていると、他者信頼が出来て、貢献感を持てている状態にどんどん変化していきます。
その状態だと、幸せで共同体感覚がある心の状態で「失敗しても良いや」「やってダメなら、その時に考えれば良い」と思えるんです。自分のワクワクする感情や直感に従うことに躊躇がなくなるんですよね。
そういう心の状態だと、もしも失敗したり、思い通りにいかなかったとしても、「ダメだった」ということよりも、「上手くいかない方法を1つ見つけた」じゃあ、次どうする?という、前向きなサイクルで進められます。
コンフォートゾーン越えをするほど土台が必要で。。「根拠なく一旦信じられる」その状態もとても大事なんです。準備したら整う、というよりも、超えるから整うんだと思います。
力強い言葉をいただいたところで今回のインタビューはここまで。
続きは次回、最終回のインタビュー記事へ!
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