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典型的なダメ出し上司から目的論で心理的安全性を高め、生産性アップ!

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「ダメ出し上司」が気づいたのは?…仲間で支え合う方が個人も組織も力を発揮できるという事実

平本式卒業生インタビューvol.12
今回は、自他ともに認める元ダメ出し上司で、今では税務の専門スキルにコーチングを加えて、中小企業の経営と社長をサポートしている八木澤直純さんにお話を伺いました。(聞き手:平本式スタッフ・台本)

八木澤直純(やぎさわ・なおずみ)さん
バブル絶頂期に大学を卒業し同期が大手企業にいくつも内定を決めるなか、新入社員の配属先は営業職だと先輩から聞かされ「営業は絶対ムリ」と大手企業を諦めるほど、人見知りでコミュニケーションが苦手。 税理士事務所は経理帳簿から税金を計算するのが仕事だから人に会わないと思って就職したものの、入社半年で外回りが始まり早合点だったことに気づくが既に遅し。 客先でコミュニケーションが取れず、かなり悩む。 コミュニケーションの劣等感をビジネススキル・専門スキルでカバーしようと努力してそれなりのレベルに達したが、部下を自分と同じレベルに引き上げるのが上司の仕事と信じてマイクロマネジメントを行ったためダメ出し上司と化し、職場の雰囲気を悪くする張本人になってしまう。 悩み苦しんでいるときに平本式と出会い、劇的に変容。 今では、クライアントから営業職向けコミュニケーションの社員研修を依頼されるなど、人生が一変。 中小企業の社長を元気にできるのは税理士業界と信じて、税務の専門スキルにコーチングを加え、社長のお困りごと解決のパートナーとなるべく奮闘中。

専門知識を教えても人が育たず。ロジカルに話して職場の雰囲気が悪くなるという八方塞がりの毎日

台本

八木澤さん、高校3年生の娘さんと2人で食事や買い物に行かれてると聞いたのですが、この話本当ですか?

八木澤さん

恥ずかしながら…本当なんです。いやあ、嬉しいですね!

台本

高校生ともなると反抗期の真っ只中と思っていましたので、この話を聞いた時に驚きました!
もともと娘さんとは仲がよかったのですか?

八木澤さん

いえ、それが現場変革リーダー養成コースに参加する前は、全く会話すらなくて(笑)

税理士事務所で働く悩みで平本式のコミュニケーションを学んだのですが、思いもよらず子どもとの関係も良くなったんですよ。

台本

そういうことだったんですね!でも八木澤さんは優しい印象で、部下の育成や職場の雰囲気づくりとかも上手そうな印象なのですが、そもそもは何に悩んでいたのですか?

八木澤さん

実は私、現場変革リーダー養成コースに参加する前は典型的なダメ出し上司でして。部下の成長や組織の発展を真剣に考えたからこその行動だったのですが、人の気持ちや職場の雰囲気を下げまくっていました(苦笑)

台本

全くそう見えない…

八木澤さん

今ではそう言われるのですが、コミュニケーションがもともと苦手で。税理士事務所に入社しようと思ったのも、税理士事務所なら営業する必要はなくオフィスで黙々と仕事してればいいはずと思ったのが動機でしたからね。

台本

実際に税理士事務所で働き始めてからはどうだったのですか?

八木澤さん

お客様訪問の営業が半分くらいで、「こんなはずではなかった」と入社1、2年目はそのギャップに相当悩みましたね(苦笑)

何よりお客様と仕事以外の話ができずに苦労しました。だから、税金に関する専門スキルを高めて役立つ情報をお客様に提供して信頼関係を築こうと、自分なりにかなり努力していました。

自分が誰よりも勉強し成長してお客様の役に立つ仕事をしている、という強い自信がありましたので、仕事ができないスタッフがいると、「あいつは努力が足りない」「あいつは意識が低い」と口には出さないまでも心の中で思ってましたね。

台本

できてないところに注目して、ピンポイントで指摘してしまう『原因論』の考え方だったんですね。

八木澤さん

今考えると完全にそうですね。ダメなところを指摘することが、人を成長させる正しい方法だと思っていましたから。

当時、メガバンクから転職してきた部下がいました。私が勝手に期待しすぎて、教えた通りできていなかったら「なんで?」と突っ込んでいたんですね。私としては単に尋ねているつもりだったのですが、彼にとってはその関わり方が重く感じてしまったようで…

やり方1つひとつを教えて、それを逐一チェックするマイクロマネジメントで、私も部下も疲弊していました。

台本

そうなると職場の雰囲気も微妙になってきませんでしたか?

八木澤さん

本当にその通りで。私自身、税金に関する知識はかなり勉強してきたので「私の方が知っている」という自負もあり、税金の解釈で職場で同僚と言い争いになることも何度もあって。

ロジカルに税金の解釈を紐解いて、相手の解釈が間違っていることを伝える。それがお客様のためになることだし正しいことだと信じていたんですね。

ただ、自分の解釈の正しさを伝えれば伝えるほど、相手との言い争いも過激になってしまい…しかも言い争った後の職場の雰囲気も悪くなり活気がなくなる。

台本

アメリカの大学が実施した実験で、リーダーの言葉がチームに及ぼす影響というものがあるのですが、チームの誰かが暴言を吐かれたのを目撃しただけでも処理能力や創造性が30〜40%下がるという結果がありますもんね。

八木澤さん

税金の専門知識を教えても、ロジカルに正しいことを伝えても、人や組織をなかなか育てることができず。この時期が一番悩んでいた時期でした。

部下の成長やチームの生産性をあげるために上司がするべきは職場の雰囲気づくり

台本

でも、今では見違えるような組織に変貌したと聞いたのですが、そのあたりを教えてもらえますか?

八木澤さん

税理士事務所で働き始めて30年になるのですが、これまでの30年間、所得税確定申告の期限の3月15日はいつも繁忙期の真っ只中で、お客様の原稿を事務所総出でつくっていたんですね。
ところが、今回初めて締め切り5日前の3月10日には確定申告の原稿作成が全て終わっていました。

台本

すごい!いきなりインパクト抜群なお話をありがとうございます!!!
これ一体何が変わったからそうなったのですか?

八木澤さん

職場の雰囲気です。

台本

え?それだけですか?

八木澤さん

本当にそれだけなんですよ。事務所の生産性が飛躍的に上がりました!10年ほど働いてくれているパートさんからも、「今までで一番いい雰囲気で確定申告の時期を過ごせた」とおっしゃっていただきましたから。

あと強いて言うなら、私の関わり方が変わったことが大きいかもしれませんね(笑)。

台本

八木澤さん自身の関わり方、ですか?

八木澤さん

はい。人や組織を育てることに悩んでいた時期に、実はある1本の動画にものすごく感銘を受けました。それが、この平本式でコミュニケーションを学んだ浜岡さんと平本さんの対談動画だったんです。

台本

それ、こちらの動画ですね。

八木澤さん

それまで職場の雰囲気は変えられないと半ば諦めていましたし、まして1人の人間が変えられるなんて思ってもみませんでした。でも、実際に変えた人がいる。組織を蘇らせた人がいるということで、私にもできるかもしれないと思い始めたんですね。

台本

具体的にどんなことをされたのですか?

八木澤さん

2つのことをしていました。1つは、平本式の朝礼をするようになりました。業務報告のような朝礼は以前からやっていたんですが、そこに昨日のちょっとした幸せな出来事を発表するようにしました。これで、超繁忙期のピリピリした雰囲気がとても和やかになりました。

そしてもう1つが、申告書類の原稿が完全に仕上がっていなくても、わかないことがあれば5〜6割の出来で相談に来てもいいよということを、『相手に伝わる伝え方』で伝えられるようになったんです。

以前は仕事は個人戦だと思っていたのですが、今ではチーム戦だと思っていまして。仲間で支え合う方が実は個人も組織も力を発揮できるということを、自分が現場変革リーダー養成コースの3ヶ月間の中で体験したので、自信をもって取り組めたんだと思います。

台本

組織がそれだけ変わると、八木澤さん自身のお仕事にもよい影響があったのではないですか?

八木澤さん

以前までは、各担当者が抱えているお客様の全情報を私が統括マネージャーとして全て把握して、逐一指示を出すと言うマネジメントスタイルでした。でも今は、基本的には担当者に任せるようになり、相談に乗りながら進めていくスタイルに変わりました。残業時間もかなり減り土日の出勤もほぼなくなりましたね。

それで娘の用事にも付き合う時間ができたんですよ。

台本

なるほど!そういうことだったのですね。謎が解けました!(笑)そろそろお時間となるのですが、最後に一言いただけますでしょうか?

八木澤さん

「寄り添う」大切さというか本当の力が最近わかってきました。以前から私はお客様には寄り添う気持ちがあったのですが、最近はスタッフにも寄り添えるようになりました。そうすると、スタッフがお客様にも寄り添えるように変わってきたんです。

私たちのお客様は中小企業がほとんどです。日本を支えていると言われる中小企業が元気になることで、この国に元気を灯し続けられると思っています。だから、そんな中小企業の経営者を元気にできる、税金とコミュニケーションの専門知識のある税務スタッフをたくさん輩出していきたいと思っています!税理士業界からの国づくりですね!!

台本

心温まるメッセージをありがとうございました!青木さんの今後のご活躍も期待しています!

八木澤直純さんのインタビュー、いかがでしたでしょうか?

変わりたいという気持ちがあり、その一歩さえ踏み出せば人間はいつからでも何歳からでも変われる可能性がある。インタビューをしていて、そのようなとても前向きな気持ちになりました。

もしあなたが部下の働き方や職場の雰囲気に何か不満があるとしたら、それを解決できるのもあなたのちょっとした行動なのかもしれません。キャリアのためにも人生のためにも、職場だけでなく家族関係も変える平本式コミュニケーションをぜひ一度体験してみませんか?

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