食事、睡眠などの生活習慣から、学校生活や習い事・・・子育ては、24時間365日。
今回も、元小学校の先生で、現在は子供達と関わる先生に向けた塾「未来学園HOPE」を運営されている梶谷希美さんへのインタビューをもとに、”ついやってしまいがちな子育て”を5つのパターンに分け、それぞれの解決策についてご紹介していきます。
プライベートでは歌うことが趣味。
いつもダラダラとしているし、時間も守れない。
何度言っても翌日の準備をしないで朝になって焦る。
どうしていつもこうなのかしら・・・。
毎日子どものダメなところに目が行ってしまい、イライラが募るお母さん。
「もう、あなたはいつもこうやってダラダラとして・・・!」
「ほら、今日もYoutube決めた時間で終われなかったわね。」
「また野菜を残してるじゃない。」
「あ、ちょっとこんな風に食べないの!」
悪いところは直して、ちゃんとした子に育ってほしい。
その一心で、ついこのように言ってしまっていること、ありませんか?
つい直してほしいところを言ってしまうこと、よくありますよね。
お母さんとしては、少しでもよくなってほしい、直してほしいという一心で訴えているのですから。
ですが、「いつもやらないじゃない」と言っていると、本当にやらなくなってしまうのです。
出来ていないところを指摘し続けると、お子さんご自身も「自分はいつもダラダラしているし、約束破るし・・・。」と自己肯定感が下がってしまうことになりかねません。
前回の「指示をする子育て」に関連づけると、
指示をする→やらない→やらないことを指摘→余計にやらない
と、悪循環を生んでしまうのです。
実は、出来ていないところを指摘すると余計に出来なくなるように、
少しでもできたところ、がんばっているところ、素敵だと思うところを指摘すると、その部分が増えるということがあります。
例えば、朝なかなか起きない子を起こすとき、
「今起きようとしてたのに・・・」と言うのであれば、
「そうだよね!いつも起きようとするもんね!」と言うと、
起きないことを指摘するよりも、早く起きたりするものです。
関わりのポイントは、ただ褒めるということではなく、本人がやりたいこと、またはやろうとしたことに対して、その”過程” において、 ”何をしていたか”ということにフォーカスすることなのです。
”指摘したところに意識がいく”
このことを踏まえたうえで、指示ではなく自分でどうするか考えたことに対し、
できたところを、「ここはできたね!」と指摘すると、その部分がどんどん伸びていくものです。
”褒める”こととの違いは、良い部分を指摘する出来事について「本人がどうしたいか」が第一前提にあります。
例えば何時に寝たいとか、この学校に受かりたい、試験をパスしたい、部活ではこうなりたい、などです。
本人がどうしたいか考えたことに対して、それに近づく行動をしたのであれば、
結果がどうであれ「近づいたね」という関わり方をすることが、目的論的な関わり方になります。
「こちらの都合で、良いところにフォーカスする」のではなく、
「本人が決めたことに対して、どう行動したかにフォーカスする」ことによって、
その行動したことに対して「もっと頑張ろう」「次はこうしよう」と自分で考えていけるようになるのです。
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