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やる気のない人のやる気はどう上げるのか?

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こんにちは、Julieです。

あなたの周りには、何かとやる気の感じられない社員いないでしょうか?
上司や先輩の立場の方々から、やる気のない人を鼓舞することが段々大変になってきたという話をよく聞きます。

「なんか気分が乗らないから」
「仕事は任せられたことだけやればいいと思っているから」

人それぞれ理由はありますが、自分のモチベーションを上げるのも大変なのに、
人のモチベーションを上げるって感覚が違うのにどうやってやったらいいんだ!と思いますよね。

私も100名近い部下のいるチームに所属させてもらい、
パフォーマンスを維持管理する上でこの部分には相当悩んでいました。

叱咤激励してもついてこない、傾聴しても上がってこない、褒めても上がってこない・・・

それが、平本式コミュニケーションによって目の前で明らかに相手の反応が変わり、
その後もやる気の高い状態を維持しやすくなるということを体験することになりました。

自分軸を見つけると

仕事の生産性を高めるため、やる気が上がらないとつい、
仕事の話の中でやる気が上がるための問題解決策を探しがちです。

それで解決する人には苦労しないはずです。

問題はそこで解決策が出てこない、あるいは出したはずなのに何も変化しない人が多くて苦労するということではないでしょうか?
そういう人は仕事の意義ややりがいを感じていない可能性が高いです。

「それなら辞めてしまえ!」と言えるなら簡単なのですが、
人をまた雇って育成することのコストや労力を考えると、そうも言っていられないのが困るところですよね。

これを解決してくれたのが「自分軸」と「共有ゾーン」の発見でした。

実際の例

仕事が面白くなくなり、体力的にもしんどくて口から不満しか出てこない社員。

それが周りのモチベーションも下げて、他の部下から「なんとかしてほしい」と相談されたことがありました。
不満ばかり漏れ出る社員は自分がしんどいので、周囲にそんな影響が及んでいるなんて思いもしません。

不満の内容も「業務上飲んでもらうしかない必須の条件で、それができないなら仕事を辞めるしかないのでは?」
と思えるもので、解決策が浮かぶものではありませんでした。

そこで上司がついやってしまいがちなのは「不満の影響が他の社員に出ているから、不満を言わないように」と、
その社員がとっている行動を指摘し改善を要求するやり方です。

問題点があればそこを叩いて改善するというやり方は機械には良くても人には逆効果であると平本式では言っています。

私も今まで幾度となく指摘しては改善されずという場面を経験しており、
今回もそうなるのは自分の労力を考えるともう嫌でした。

とはいえ「会社でどんなことが実現できたらいい?」と仕事の中でモチベーションが上がりそうな要因を探っても、
不満だらけのその社員からはそんな未来イメージは出てこない気がします。

そこで、会社に求められることよりも先に「自分の人生で実現できたら嬉しいこと、満たしたい価値観」を引き出し、
それを会社の求める枠の中でどう実現するかを探ってみました。

「未知の世界が見たい」価値観の先に広がる視野

Aさん、仕事はそんな風に辛いこともあったんだね。
それじゃあ、辛いことじゃなくて本当はこんなことがしたいのに!
っていう、ずっとしていられるような好きなことはある?

えー?そうですね・・。

仕事中にこんな話を聞かれるとは思っていなかったのか最初は戸惑っていましたが、
私があまりにも楽しそうに、真剣に聞くので、Aさんは一生懸命思い出しながら

あ、動画を作ってアップすることが好きです。

と話し始めてくれました。

自分が好きなことを動画に撮って編集して、それに共感してもらえるのがすごく嬉しいんです。

ヘェ〜!そうなんだ!自分が好きなことって例えばどんなことを撮るの?

業務連絡のテンションでこんな事を聞かれたら「何のために・・・?」と不審がられるのでしょうが、
平本式コミュニケーションで大事にしている「ステイト」と「白紙で共感」を活用すると、
話し手が自分の好きなことを話すのに没頭できるので表情はどんどん明るくなっていき、
身振り手振りまでついてきて相手の気分が乗っていくのがわかります。

もしかしたら、その社員と私が初めて楽しく会話できた瞬間だったかもしれません。
その話の中から価値観を引き出すと、その社員のことも今まで以上に理解でき誤解していたことにも気づけました。

さらにその価値観を会社で生かす方法を考えると、その後私がAさんを監視をしていなくとも
職場で漏れ聞こえてくるAさんの声色が明るくなっていくのを感じることができたのです。

今回の例で具体的にすると、

  • 「動画を撮って編集し、それをアップして共感してもらうこと」から引き出された価値観は
  • 「相手が楽しんでいる様子を思い浮かべてゼロから作り上げ、それを実際に喜んで受け取ってもらう」ということ
  • 接客の仕事だったので、それを仕事で生かすと何ができるか考えると
    「相手が楽しんでいる様子を思い浮かべてサービス内容を相手のニーズをもとに作り上げ、その人のためのおもてなしで喜んでいただく」

ということで生かすことができそうだ、とわかりました。

それをAさんに気づいてもらい実践していくと、確かにAさんの気分は良くなったようです。
そして実際にお客さんに喜んでいただけるので「自分のやりたいことで人に貢献できている」ということからやりがいを感じてくれているようでした。

やる気の出るポイントは人それぞれですが、ポストやお金といった報酬よりも内発的動機で動き続ける方が持続性があると言います。
その内発的動機に価値観は多いに関わっていると感じることができたケースでした。

あなたの職場にいるやる気のない人は、どんな価値観を持っているでしょうか?

森田珠里(ニックネーム:Julie)
会社員、パーソナルコーチ、講師、1児の母。
大手エンターテイメント会社で180名のスタッフを指導するスーパーバイザーとして、心理的安全性の高い組織作りと部下の育成について、心理学とコミュニケーションからアプローチ。
コーチ、講師としてはメンタル・ボディの両面からハイパフォーマンス継続をサポート。娘は目的論育児により6歳の時に英検4級取得。
育休明けに仕事も家事も育児も思うようにいかず、全てを投げ出しかけたものの「自分の人生、これでいいはずがない!」と一念発起し平本式に出会い日々実践している。

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