平本式卒業生インタビューvol.11
今回は、元居酒屋「和民」の女性初の新規オープン店長や課長として本部人材開発などを歴任し、現在は独立して企業研修や新人育成トレーナーの輩出に力を注いでいる青木真穂さんにお話を伺いました。(聞き手:平本式スタッフ・台本)
・一般社団法人日本新人育成トレーナー協会
https://peraichi.com/landing_pages/view/shinjin?fbclid=IwAR02gsZ_0aBqN8c9OXJQmKUJa8UAPxhV6eS_I1NsKil6md-51q90G-yL3dA
・現場に入る研修屋 はだしの学び舎
http://hadasinomanabiya.com/
青木さん、かなりご無沙汰しています!お会いするのは何年ぶりでしょうか?
本当いつ以来でしょうか?数年ぶりな感じですよね!
いつもは弊社の名前が平本式(旧イノベイティア)に変わってからのスクール卒業生ということで、ここ3年以内に卒業された方にお話を聞かせて頂いているのですが、青木さんが卒業されたのはかなり以前ですもんね。
そうですね、もう遠い昔のことのように笑
でも、今回あえてお願いさせて頂いたのには理由がありまして!ワタミで働かれて居酒屋「和民」の店長をされたり人材開発をされた後に独立されて、現在は一般社団法人を設立されて代表理事をされているじゃないですか?とても興味深いキャリアだなと思ってぜひお話をお伺いしたいなと!
興味をもっていただいてありがとうございます!今特に力をいれているのが一般社団法人日本新人育成トレーナー協会の活動で、仲間と一緒になって「新人をのびのび活躍させられる人材開発や育成トレーナーを輩出する活動」をしています!
私のモットーは「明るくのびのびと仕事をしよう!そしてギラギラ行こうぜ!」で笑
おお!なんだかそのフレーズを聞いているだけで気分があがります!
ですよね笑!楽しく仕事ができて生産性もあがる考え方を世の中に広めていきたいと思って、今まさに「人の育成」の問題に取り組んでる最中なんです!
なんだか「人の育成」というところにとても熱い想いを感じたのですが、ずっとその想いでこれまでお仕事されていたのですか?
いえ、最初はそうでなかったかもしれませんね。私が子どもの頃から『温かい家庭への憧れ』が大きくありました。私、家族的な繋がりを求めていたんです。
今もそうなのですが、ワタミには『もう1つの家庭の食卓』といコンセプトがありまして。家族で気軽に入れてみんなが楽しめる空間をつくろうという意味なんですけど、私はそれにとても共感したんですよね!
今では全国展開して大きな企業になっていますけど、私が入社したのは立ち上げ当初でしたのでまだ社員も少なく、本当に社員はみな家族のような雰囲気でしたよ。
そうそう、当時はこんな感じで働いていたんですよ〜笑
そこから「人の育成」には、どのように繋がっていったのですか?
実は入社時に10枚の作文を書く課題があって、私はその時に「店長になってその後本部に行ってより影響を与えられる人になりたい」とを書いていたんです。その時は店長になったら人の育成というよりもマネジメント力を身につけたいという気持ちが強かったんですけど。その後、なんとか店長になってからも当時は社員全員が毎月本部にレポート提出という課題があって笑。
本部への月報ですね。どんなことを報告されてたのですか?
他店の店長は売上や数字のことを書いていたらしいんですけど、私だけ毎回アルバイトの成長のことを書いていたんですよ。そうしたらそれが本部の人の目に留まったみたいで、人材開発部に異動になったんです。
最初はなんでそこに異動なの?と思ったんですけど理由を聞いて納得でした笑。この時初めて、人の育成に興味があるのは当たり前のことじゃなくて特別なことなんだと気づきました!
好きなことや得意なことって、意外と知らず知らずのうちに当たり前のように行動しているものですよね。
本当にそうなんだと思います!私、ワタミの入社前にマクドナルドで8年ほどアルバイトをしていたんですけど、その当時誰からも頼まれてもいないのに新人向けのガイドブックを手書きや切り張りしてつくって新人さんに配っていましたからね。
結局私はこの当時から同じ「人の育成」をずっとやっていたんだなあと。
本部へ異動した後、私が管理者になって以前にも1度設立されていたアルバイトを育成するトレーニングセンターを再び立ち上げたんですけど、「明るくのびのびと仕事をしよう!」のワタミの理念が本当に大好きで「明るくのびのび」の頭文字をとってANO school(アノ・スクール)にしてたんですよね。上司にはかなり反対されたスクール名でしたけど笑。
「明るくのびのびと仕事をする」が私の人の育成で大切にしたいことですし、一般社団法人日本新人育成トレーナー協会の理念でもあるんです。
ちょうど協会の話が出てきたので突っ込んで伺いたいのですが、そもそもどうして協会を立ち上げようとしたのですか?
先ほどお話した「明るくのびのびと仕事をしよう!」という理念が本当に好きで好きで、私この考え方をワタミだけでなくて世の中にもっと広めていきたいと思ったんですよね!
だから、ワタミを退職して研修講師として生きる道を選びました!
すごい!!大きな決断だったと思うのですが、どうしてそこまでして広めたいと思ったのですか?
ありがとうございます!私の幼少期の体験やワタミでの経験を通して気づいたことがありまして。何かと言うと、企業で働くということが雇用契約に基づいて時間を切り売りするのではなくて、入る側からすると新しい家族になる、迎え入れる側からすると新しい家族が増えるという風土になれば、新人も安心して成長できるし迎え入れる側も成長を喜びながら戦力化できる、ということなんです!
そうすると、迎え入れる側としたら自分の仕事が減るわけだし、会社としては、辞めない人が増えて社員が働けば働くほど成長していけるようになれば、生産性も上がるし業績に繋がるので良いことだらけだよねということを世の中に広めたくて!
協会でやっていきたいのはこれを啓蒙するためにも実績をつくることで。そのためにも新人の育成ができるトレーナーを社内外で育てていくことが大切で、協会の活動は主にそんなトレーナー育成ですね!
確かにそんな新人育成トレーナーが育って社内外で活躍するようになれば、先ほど青木さんが言われていた新人良しで会社良しの流れができますね。
そうなんですよ!こちらの写真、トレーナー養成講座1期の1日目に参加してくださったみなさんなのですが、参加者のみなさんとも協力してぜひ進めていきたいと思っています!
一方で、青木さんは独立されてから現役の企業研修講師としても10年ほど、独立前を含めると20年ほど活動されていると思うのですが、それだけ続くってすごいことだと思っていまして。続いた秘訣みたいなものはご自身なりにあったりするのですか?
今の平本式コミュニケーションや以前でいうところのチームフローのプロコーチ養成スクール(現在はアナザーヒストリー主催のチームフロー・プロコーチ養成スクールhttps://anotherhistory.co.jp/)で学んだことは大きかったですね。特に今でいうところの「プロ講師養成3日間集中セミナー」で学んだことは、私の企業研修講師としての活動の土台になっています。
青木さんは学びに来られる前も相当な実績をもたれていたと思うのですが、どのくらい登壇されていたのですか?
ワタミ時代の実績になりますけど、500登壇くらいはしてましたね。
おお!その上で、さらに学びに来ていただいたのですね!平本式コミュニケーションの、どんなところが企業研修講師として活躍するうえで役に立っているんでしょうか?
そうですね、2つあると思ってまして。1つは事前のヒアリング力ですね。企業側の人材育成担当者が話している内容だけではなくて、その企業が抱えている真の課題やニーズを引き出すために役に立っています。
そして、もう1つは現場対応力です。以前に当日になって研修テーマを「アルバイトの育成」から「売上アップ」に変えてくださいと突然お願いされたことがあったのですが、問題なく対応することができました。
お願いされた瞬間はドキッとしたのですが、この体験は研修講師としてものすごく自信になりましたね〜笑
なるほどー!私も企業研修をさせていただくことがあるのですが、真の課題がわからずに研修しても満足度は高くならないしリピートもされにくいと思いますので、確かにその2つはとても大切ですね!
おかげさまで、その後も企業や官公庁にリーダー研修やメンタルヘルス研修、メンター研修などいろいろなジャンルで研修講師として年間120登壇以上させていただいてます!
今でも最前線で大活躍ですね!いろいろなお話を聞かせて頂いて本当にありがとうございました!そろそろお時間なのですが、最後に一言いただけますでしょうか?
新型コロナの影響で、今年卒業した学生は最後に卒業旅行や部活の打ち上げなど、これまで当たり前だった思い出づくりができないまま新入社員として働くことになります。当然不安だし、心の整理もつかないし。こんな状況の中でのびのびと楽しく働いてもらうために企業としてするべき大切なことは、そんな新入社員に対して良い面談をしてあげることだと思うんです。つまり1人ひとりの想いや抱えている悩みを丁寧に聞いてあげることですね。
一般社団法人日本新人育成トレーナー協会も何か貢献できればと思っていますので、ぜひ気軽に相談してもらいたいです!
心温まるメッセージをありがとうございました!青木さんの今後のご活躍も期待しています!
青木真穂さんのインタビュー、いかがでしたでしょうか?
子どもの頃の体験やアルバイト時代の行動、また社会人として働きだして関わったプロジェクトなど一見バラバラで点のようですが、実は志や理念や軸と言われる1本の線で繋がっている、そんな感じを受けました。。
あなたがこれまで経験してきたことや行動してきたことも、実は何かの1本の線で繋がっていているかもしれませんね。過去と現在、そして未来を結ぶそんなあなたの人生の軸をぜひ見つけてほしいと思います。
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