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【働くママ・パパを応援】子育てのヒントVol.1 出かける時間に支度をしない子へかけるべき言葉

  • 専門家コラム

仕事に家事に育児に・・・時間に追われる毎日。そんな働くママ・パパ達へ。

元小学校の先生で、現在は子供達と関わる先生に向けた塾「未来学園HOPE」を運営されている梶谷希美さんへのインタビューをもとに、アドラー心理学の考え方を活かした、子育てのヒントをお伝えしていくコラム。

【第一弾】ケースごとにみる対処法シリーズのVol.1では、出かける時間に支度をしない子への関わり方をご紹介します。

梶谷 希美さん(のんちゃん)
小学校の教員を10年以上、崩壊クラスの立て直しを毎年行う。先生のための塾「先生塾」を開校したいという目標ができ、起業。その他にも、教育プラットフォーム「未来学園HOPE」の立ち上げ、書籍の出版(先生の時間はどこへ消えた?-仕事の時短仕分け術-/学芸未来社)など活躍の幅は多岐にわたる。

プライベートでは歌うことが趣味。

「叱ってはいけない」と我慢。でも、我慢が限界を超え・・・。

働くお母さんにとって、朝の時間は戦争のよう。

早く家を出ないと、仕事に間に合わない。
その前に子供を送らなければいけない。
7時半までにはご飯を食べさせて、着替えさせて、それから・・・・。

頭の中は大忙し。
そんなお母さんの頭の中とはまるで反対に、ゆっくり動く子供。
でも叱っちゃいけない、優しく、寄り添って・・・・
「準備できそうかな?」「うん。」ものすごく生返事な回答。

そうして待ってみるものの、ついには我慢が限界を超え、
「早く準備をして!ほら、着替えて、カバン持って…」
「って、もう!いい加減にしなさーい!!!」

ドタバタと家から出て、子供を送り届けて、あとから襲ってくる罪悪感。
「はぁ。言い過ぎた・・・。」

・・・こんな経験、ありませんか?

子供自身に「自分の都合で動く必要がある」ことを知ってもらう

この例で言うと、お母さんは「仕事に行く」という前提で、「7時半までにご飯を食べさせて、着替えさせて・・・」と頭の中で目的地に辿り着くまでの時間を逆算して行動を計画しています。

そうです。お子さん自身、“毎日、当たり前にそこ(保育園や学校など)に行くものだ”ということは理解しているものの、いつも「次はこれ持って、あれやって」とお母さんから降ってくるものに対して反応しているだけなので、自分で「間に合うように行こう」ということまでは、意識していないことが多いのです。

では、どうしたらよいのでしょうか?

梶谷さんからのアドバイス ”ここが大事!”

梶谷さん

まず、お子さんに、そこに行きたいと思っているのか、間に合いたいと思っているのか、あえて聞いてみてください!

以前、習い事のスイミングスクールに通う子のお母さんから、同じような相談を受けたことがあります。
そこでその子に関わったときに、聞いてみたんです。
「そもそも、スイミングスクールに行きたい?」ということを。

そうすると、本人から「行きたい」という意思を確認できたので、
・バスは何時に出るか知ってる?
・そのバスに乗るには家から何時に出ればいい?
・何分に準備を始めたら間に合いそう?
・準備っていうのは具体的に何が必要か知ってる?
・入れなきゃいけないものは何?

1つずつ聞きながら調べ、書き出したリストを見てバックに準備して・・・。
ということをしてからというもの、それからその子の動きがずいぶん変わった、ということがありました。

解説
アドラー心理学でいうと、指示をしていく接し方は「タテの関係」と言われています。
何のために、何をするべきなのか?
目的に向かって進む考え方を「目的論」と言いますが、タテの関係で上から目線で細かく指示をする方法では、この目的論的な発想がなかなか生み出せません。

子供自身も意思をもった1人の人間。
対等な大人同士であれば当たり前にするであろう“意思の確認”を、お子さんにもするのです。これが「ヨコの関係」です。

でも、それが例えばお買い物だったり、お仕事だったり、お母さんの都合で動く場合もありますよね。
お子さんが、「行きたいと思っているわけではない」ケースです。
対等な大人相手の場合、何と言いますか?

そう、「お願い」するのではないでしょうか。
お子さんに対しても同じです。

「お母さんはここに行きたい。いつまでに行かなければいけなくて、遅れるとこんなことがあって困るから、〇〇も一緒に行きたいと思っている。協力してくれないかな?」と素直に伝えるのです。

限りある朝の時間、どうしてもイライラしてしまうこともあるでしょう。
ですが、それを我慢する必要はありません。イライラしてもいいのです。
それを、伝えてもよいのです。

イライラを単に相手にぶつけるのではなく、「間に合いそうになくて焦ってイライラしている」という「状態」を伝える。
そのうえで、相手の状態も確認しながら、協力をお願いする。

我慢を自分自身に押し付けてしまうと、相手にも我慢を求めてしまうもの。
自分にも、相手にも意思があり、どちらの意思も、尊重すべき大切なものです。

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