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自己受容できたからこそ、仕事でも次の目標にチャレンジできた

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私は1人で生きていかなければならない!…子供の頃からの思い込みを手放すことで得られたもの

平本式卒業生インタビューvol.10
今回は、住宅販売の営業マンとして活躍し、現在チーム改革に取り組んでいるよしだまきこさんにお話を伺いました。
(聞き手:平本式スタッフ・台本)

よしだ・まきこさん
東京都在住。20代にパチンコ屋の店長を経験。グループ9店舗の中で売上トップの成績を残す。「この経験が将来に役に立つのか」という期待と不安がありながらも、思い切って異業種である不動産営業にに転身。マンション販売を17年経験。売れない営業時代の経験を活かし若手営業育成に取り組み、現在は経験プラスこれまに学んできた心理学やコミュニケーションを取り入れて、チーム改革にも挑戦中。

現場叩き上げで店長まで昇進したパチンコ店勤務の20代。失敗の裏には「思い込み」の影響力がありました

台本

本日はインタビューよろしくお願いします!
いつものようにニックネームの「ざわさん」で呼ばせて頂きますね!

イベントのサポート現場や飲み会の場でお話ししたことは何度もあるのですが、ちゃんとしたお話しをするのはこれが初めてかもしれないですね。

ざわさん

確かにそうかもしれないですね。
あらためましてよろしくお願いします!

台本

ざわさんと言えば、今ではアドラー心理学やコミュニケーションを学び、不動産営業としてアポ率を2倍にして成約率もどんどん上げた成功者のイメージがあるのですが。

ざわさん

いやそれは言い過ぎでしょう笑

台本

でも、きっとそこに至るまでにいろいろなことがあったのかなと思っていまして。
今日はざわさんのそんな人生ストーリーのお話しをお伺いするのを楽しみにしています。

ざわさん

そうですね!語れないことを含めて本当いろいろありましたね笑。
人生という広い視点でいうと、少し前までは、『私は1人で生きていかないといけない』と子どもの頃からずっと思い込んでいましたからね。

台本

子どもの頃からずっと…ですか?

ざわさん

中学生の時に両親が離婚する時、「どっちの親と住む?」と選択を迫られ私は「離婚してほしくない」って本音を言うこともできないまま、お父さんと生活する事を選択せざるをえなくて。

そしてその時の父親も思い悩んで鬱っぽくなってしまったり、お金を置いて2ヶ月くらい家出とかしちゃう感じだったんです…!

そんな影響の中で「人に頼ってちゃ駄目だ」「自分で生きていかないと」と自然に考えるようになり、早く働きたいと中学や高校生の時から思っていました。

台本

ということは、その後に何かアルバイトとか?

ざわさん

早く家を出たかった私は当時時給も良くて、寮もあってご飯も食べられるから生きていくために選択した仕事が、実はパチンコ店で、最後には店長もしていました笑。
当時はパチンコ店で働く女性が珍しくて、中でも店長になるというのはかなり珍しいケースで!

台本

すごい!パチンコ界のエリート街道まっしぐらじゃないですか!!

ざわさん

普通そう思うじゃないですか!
でも失敗も多くて、私これまでに何度かチームを壊してしまっているんです。

台本

チームを壊してしまったって一体どういうことですか?

ざわさん

えーっと、店長になる前の話なんですけど、店舗スタッフ25人をまとめるチームリーダーの役職についたんです。

以前から「男性はすぐに評価されて昇進できるのに女性はなかなか評価されない」ことに疑問を感じていたので、私も認められたいって思いで成果を出そうと必死に頑張っていました!

その気持ちがついつい強くなっていってしまってたのと、人の上に立つというのは偉そうにする事みたいな思い込みもあって。

「何やってるの?」「それでできてると思ってるの?」と成果を出すために店舗スタッフにもかなり厳しくあたってしまったり、スタッフのせいにしたりと。

台本

そうでしたか。そうしたら店舗はどうなってしまったのですか?

ざわさん

とうとう誰も指示を聞いてくれなくなってしまったんです…もうチーム崩壊です。
まさにチームが壊れていく体験を味わいました。

私それから2〜3ヶ月、申し訳なくて恥ずかしくて何か言われるのも怖くて…お店に出社できなくなってしまったんです。

完全に逃げちゃいましたね…苦笑

台本

ざわさんみたいに仕事ができる人が、成果を出そうと頑張り過ぎてコミュニケーションでチームづくりを失敗してしまう。というお話は、他の業界でもよく耳にします。

それからはうまくいったのですか?

ざわさん

おかげさまでたくさんの人に助けられて20歳過ぎで店長に昇進することができました!

あの時、考えを改めて人を上から指示するのではなくて一緒に取り組んで行こうって思ったんですよ。そうしたらみんなが助けてくれるようになってきました!

だからこそ、「失敗した教訓も活かして人も組織も私らしいやり方でまとめるぞ!」って思ってまたやる気が入りましたし、スタッフの話もしっかりと聞いて心に寄り添っていこうと思い、今でいうところの1on1を店舗スタッフ全員に行ったんです。

そしたらですよ、1on1で話を聞いたにも関わらずなんと50人いたスタッフの半数が辞めてしまって…やっちゃいましたね〜

台本

えー⁈しっかりと話も聞いて、心に寄り添って店舗づくりをしようとしているのに。どうしてそんなことが起こったのですか?

ざわさん

スタッフの話は確かに聞いていたんですけど、結局は私の正論=私の主張したいこを通すための1on1になっていて。

スタッフからすると聞いてもらった感じがほとんどせず、正論が逆に逃げ場をなくしてしまって私に対する不信感が募ったのだと思います。

台本

確かに、1on1みたいな形式で話を聞かせてと言われながら結局ダメ出しばかりしてしまうと、話している側は「この人には話しても無駄だ」と信頼できなくなっちゃいますね。

ざわさん

本当にそうですね。

私この当時まだ24歳で、同い年の人が体験できないような大きな金額を扱う店長という役職をこの年齢で経験させてもらっていたんですけど、人の育成や組織づくりというところでは失敗していたところが多かったですね。

台本

でも、失敗しただけ学びになったことも多かったですよね!

ざわさん

実は最近になって自分と向き合って気づいたのは、あの時は『私は1人で生きていかないといけない』と思い込んでいたんだなと。

だから、他人に自分を超えられるのが嫌で、知らず知らずに自分以上にできる人を育てることを拒んでしまっていたんだと思います。あの当時は、私が出した指示通りに働く人を育ててしまっていましたね。

台本

そうなんですね。私も人の内面に関わる仕事をしているのでよくわかるのですが、信念やセルフイメージなどの思い込みが人の行動に与える影響ってかなり大きいですもんね。

自分に寄り添えるようになって、過去の意味づけが変わり未来に希望が持てるようになりました

ざわさん

さまざまな経験をして、「自分の経験って他の業界でも役に立つのかな?」って思いが日に日に増していき…
ある意味燃え尽きてしまい、新たなチャレンジがしたくてパチンコ店を辞める決断をしました。

少し休養期間をとって不動産(マンション)の営業職に就きました。

台本

おお!!新しいチャレンジのスタートですね!ざわさんの20代の経験はさっそく活かせたのですか?

ざわさん

最初はとにかく売れなくて本当に辛かったです!

売れないから自信はなくなるし、さらにパチンコ店店長時代の経験が邪魔をして「こんなはずじゃなかった」って思う気持ちが増えていき、うまくできない自分を自分が責め出したりして。

パチンコ店勤務時代にあれだけ高かった自己肯定感がめちゃくちゃ低くなってしまいました…

台本

うわー、そうなると働くのが辛くなってきますね…

ざわさん

自分のことが嫌いになってしまって…
自己受容ができないってやつですね。

この当時はできない自分と向き合うこともできないし「私にはできないのか…」って考える癖もつき始めてました。

さらに、できてるはずのこともあったんですけど、できてないことばかりに目がいくようになって過去の経験ですら否定するようになってしまい…

パチンコ店で店長やっていた事すら話す事ができませんでしたね。
だから余計にこれまでやってきたことを自分で否定して、さらに落ち込んでしまう負のスパイラルにハマってました。

台本

メンタルの専門用語でいうと、これまでの経験や蓄えてきているはずの知識を十分に発揮できない「アンリソースフル」な意識状態ですね。

ざわさん

そうです、そうです。あの当時もし平本式コミュニケーションを学んでいたら、そんなしんどくてツラい思いはしなくて済んだのにと今でも思いますよ〜笑

台本

え?どうしてですか?

ざわさん

少し話が長くなるのですが…

その後、不動産営業で優秀な人と出会う機会が何度かあって、その人たちのやり方や考え方を真似て頑張っていたら、結構売れるようになってきたんです!

台本

おお!結果が出るようになってきたんですね!だったら自己肯定感とか自己受容も満たされてきたんじゃないですか?

ざわさん

そうなると普通は思うじゃないですか?
でも私はいくら売れるようになっても全く満たされなかったんです。

私、10代で働き始めた頃からこれまで割としっかりした「こう生きたい」という人生設計をしていて、40歳までの人生はある程度その通りの人生を生きてこれたんです。

ところが、自分のことを好きと思えなくなって40歳以降の人生設計を考えた時に、初めて何も見えなくなってしまいとても不安になりました。
それから心理学を勉強したりコミュニケーションを勉強したりするうちに平本式と出会って。

そしてついに、私がパチンコ店勤務の20代の時からずっと求めていたものが何だったのか気づけたというわけなんですよ!

台本

なるほど!平本式との出会いがきっかけの1つになったのですね。ざわさんがずっと求めていたものって一体何だったのですか?

ざわさん

人に寄り添おうとする前に、自分にしっかりと寄り添うことです。

そのためには、自分の過去に一度向き合う時間をとることです。
平本式の学びってアドラー心理学やコミュニケーションを座学の知識だけじゃなくてワークを通じて体験的に学ぶじゃないですか?
それが私にはすごく合っていたんですよね。

台本

ざわさんって、確か平本式の瞑想セミナーや高野山でのリトリートにも参加されていましたよね?
ひょっとしてその影響も大きかったりするんですか?

ざわさん

かなり大きかったですね。自分の思い込みに気がついた体験でした。
だからそんなたくさんの体験の中で私は自然と自分の過去と向き合えて。

当時悩んだり未完了だったものが、知識の面でも感情の面でもどんどん埋まっていって完了されていったんです!

そうしたら「あの時の自分はよく頑張っていたよな」と少し自分に寄り添えるようになって、自分を受け入れられるようになって自分のことが好きになっていきました。
だから今パチンコ店の店長時代の話もできるようになったんです。

今では「これからはこんな人生を生きていきたいな」と新しい人生設計ができるようになって!今後の自分への期待で楽しくて仕方ない状況です笑

台本

自己受容できるようになって自分の中に軸ができて、今まで見えてこなかった人生設計が描けるようになったのですね!

ざわさん

『1人で生きていかないといけない』という思い込みも、自分に寄り添って自分が自分の味方になってあげることで『人に頼ってもいいんだ』という思い込みに自然となりました。
今では自分でできないと思ったことは人に頼りまくってますよ。

だから、不動産営業もそれまでは120%のフルパワー以上で売り続けなくちゃって頑張る感じだったのが、今ではお客様の気持ちにもしっかり寄り添えるようなったことで成績も維持できるようになって。
さらに仲間にも頼れるようになったので、40%くらいの力で同じような成果を出せるようになりました!

台本

ざわさんのお話を聞いていて、何だか素敵な映画を1本見ているような気持ちになりました。本当にありがとうございました!
最後に一言いただけますか?

ざわさん

自分を肯定したり自分を受け入れてあげることは、自分らしい人生を生きていく上で本当に大切なことだと思います。

以前の私は、人から認められたいという承認欲求が強すぎて人の立場に立っているつもりで本当の意味で立つことができていませんでした。

でも自分で自分に寄り添えるようになったことで初めて相手に寄り添える余裕も生まれて。
そうすると時間的にも精神的にも余裕ができ、また新しい生き方や働き方も考えられるようになりました!

私と同じようなことで悩んでいる方にはぜひ一度、平本式を体験してほしいですね!

台本

最後宣伝までしていただいてありがとうございます笑。
ざわさんの今後のご活躍も期待しています!

よしだまきこさんのインタビュー、いかがでしたでしょうか?

知識や経験だけでなくて自己肯定感や自己受容を満たすことで、本当の意味での自分らしい人生やキャリアをデザインしていくことができるんだと思いました。

自分にとって正しいと信じている思い込みが自分らしさを押さえ込んでいる可能性もあります。これからも続く自分の人生のためにも、この機会に一度自分としっかりと向き合う時間をつくってみませんか?

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