前回同様、”しつけ” という観点で、学校に行くことでどのような事が学べるのか、どのような意味があるのかについて、みていきたいと思います。
プライベートでは歌うことが趣味。
学校から帰ってきたあと、宿題をしない我が子。
いつまでたってもしないので、「宿題しなさい!」と叱る毎日。
でも、本当はこんなこと言わなくても自主的にやってほしい。
そう思いながらも、つまらなさそうに宿題をする我が子を目の前に、ため息をついているお母さんへ。
お母さんご自身は、宿題をすることや授業中に手を挙げて発表することなどに、どんな意味があるのか考えたことはありますか?
また、宿題や発表が今どのような場面で役に立っているかわかりますか?
梶谷さんの考え方をもとに、お子さんへの適切な関わり方を紐解いていきたいと思います。
宿題や授業において手を挙げて発表するということは、私個人的に「絶対にやるべきものではないが、やったほうがいいもの」と思っていて、子どもたちにはあの手この手を使って関わっていました。
そのなかでも大切なのは、やる意味や目的、メリットを伝える事。
実は宿題においては、宿題をやっていると勉強ができるようになるということは、学術的に証明されているものではありません。
そのうえで、宿題をするという行為がどのように将来に繋がるか、という視点で子どもたちに伝えます。
「宿題は、やると言ったことをきちんとやること。そのためにあります。連絡帳に”漢字3文字”と書いた時点で、やると宣言したこととみなします。
これは、将来社会に出て仕事をするときに、人と人との約束や、期日を守る、仕事の役割を果たすために、練習をしているのです。やらなくて困るのは私ではなくみんなです。自分で決めていいです」と。
そして手を挙げることについてのメリットはこのように伝えます。
「やる気があるということを見せることは大切で、仕事でもやる気がある人に仕事を任せたいと思うもの。
今の皆さんは正直、やる気がなさそうに見えていて、このままだと通知表のやる気を見る項目がBかCになるでしょう。
先生にとって一番やる気があると見えるのは手を挙げることです。そしてもう1つあって、皆の前で話すということは学習の定着もするし、頭も働く。発表が上手になります。いいことしかないと思いますよ」
と言うと、バッと手が挙がるのです。
決して手を挙げることだけに執着しているのではなく、やる気を見せる方法はいくらでもあること、苦手であればノートをたくさん書くとか、宿題+@を書いてもってくるとか、そう言ったことも評価に繋がるのだというところを伝えることで、子どもたちなりに自分のできる方法で、やる気を見せてくれるようになるのです。
今回は宿題や発表を例に挙げていますが、学校生活では勉強だけでなく、
など、色々なことを学べます。
社会に出て評価をされる立場に立った時に、内容の精度や期日を守ることはもちろん大切ですが、それに加えて気を利かせる、やる気を見せるために適切な場面でうまくアピールをするなどの ”上手に自分を良く見せる力” は評価に大きく影響してきます。
これらは小さいころからの訓練で鍛えられていくもの。
大人になってから修正しようとすると、本当に苦労するものです。
では、子どもの心は動かないどころか、余計に苦手意識を増長させてしまいます。
これをすることで
ということを子ども自身が考えられることで、1つ1つの行動に意味づけをすることができるのです。
学校という子ども社会のなかでも、多くのルールが存在し、なかには疑問に思うルールもあるでしょう。
ですがこれは、大人社会でも同様です。
置かれた環境、ルールの中で自分にとってどのような意味があるのか、時には変える必要があるものなのか、我が子がそういったことを考えられる大人に育つと、とても頼もしいなと感じませんか?
1つ前のコラムでも書いたように、大人も子供と一緒に考え、今からでも変えられることは沢山あります。
家庭の中でも、普段の会話のなかで
と話し、自分たちなりの目的を見いだせるよう、一緒に考え続けることが大切なコミュニケーションになるのではないでしょうか。
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